2019年11月26日火曜日

十二人の死にたい子どもたち

2.5

ネタバレ含みます。




声を大にしていえるのは、

今年、いや、5年以内に観た邦画作品で最も( ゚д゚)ポカーンとなった作品だということ。

この作品のメガホンをとった堤幸彦に何かあったのか心配になるレベル。

一言で言えば、何から何までが中学生レベル。

おそらく、

「そうだ!若者向けの作品を作ろう。」

という発想の元、若くて見た目がよくて将来有望な役者さんを集めて、未成年の主張っぽくて媚びた小説を原作にえらんだ結果、ただの中二病映画となってしまった気がする。

役者さんはいいんです。(まあ杉咲花さんがキャラがよくわからないためか、情緒がさだまっていなかったけど。)

ただ、内容が残念過ぎる。


始めに死んでいた男の犯人を推理する(映画の7割がたを占める)際のトリックが、

テレビアニメ版「名探偵コナン」の捨て回レベル。


子供たちが未成年とはいえあまりにもちびっこ感全開なセリフまわしとリアクション。


そして物語の肝となる、最後に全員が賛成して自殺を思いとどまるところも、あまりにも理由(時間にしてたぶん2~3分の会話)が希薄すぎる。これで自殺しようとして集まった人がみんなやめるのかというお花畑な展開に対する絶望感がすごい。


しかも、誰が男を殺したかを推理する映画なのに、最終的にいびきが聞こえて確認すると、死んでなかったことが判明するシーンは、笑った方がいいのか一瞬迷った。(外傷がないのになぜちゃんと確認しないのか。)


観終わったあと、あまりにも腹が立ったので原作を確認すると、

あの超名作アニメ「攻殻機動隊」を、見事にゴミと化した続編シリーズの脚本の人じゃないですか。

ただ、みんなが部屋を出たあと、サトシとアンリ二人だけの会話はとてもよかった。
見放題で見ている人は、そのシーンとエンディング(ダイジェストみたいな感じ)と冒頭だけ見ても話しが分かるのでお勧め。


結論

一つだけ見てよかったことは。

それはテレビで番宣が多い邦画はもう見ないほうがいいという事。

SNSで話題になった低予算邦画の方が信用できる。

この映画で教訓を得れてよかった。






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